教訓1:事前準備を怠らない

ハイどーも。管理人のサンマスターです。前回は精神年齢がどーのコーノお話しました。
精神年齢が低いことは悪いことなのか???
今回はちょっと趣向を変えて、過去の失敗から管理人が学習したことについてお話しようと思います。
そうだ、山に行こうと思ったのが事の発端
それは忘れもしない学生時代の話。時期はまさにゴールデンウィークでありました。ゴールデンウィークといえば行楽シーズン。新社会人ならば数か月ぶりの長期休暇。そして大学生なら旅行に行く季節です。
当時の管理人は学生なのだから、何かそれっぽいことをしたいなーと思っていました。
しかし、当時はお金が一切なくどこかの宿に泊まって…などということはできませんでした。
だけどそれっぽいことしたい!なんか話のネタをつくりたい!!と思った管理人は近場にある遊びスポットなるものを探し始めました。
そして探した結果、見つけたのが登山と言うことだったのですね。
管理人は早速友人たちに召集をかけ始めました。「やま。登ろうぜ!!」
しかし、帰ってきた返事はことごとくNO。そりゃ自分含めてインドア系の人間ばっかりだったのでせっかくの休みにつかれることはしたくないのは分かるんだけどさ~。なんかしたいじゃん?「いやめんどい」誘う友人という友人にこんなことを言われ続け管理人は半ば逆切れ気味に一人で山を登ることにしました。
この時の時刻はA.M9:00。
勘のいい方。登山経験者の方はすでに何か察してしまったんじゃないのでしょうか。
普通そこそこの山に登る場合、日が昇る前にふもとに到着し正午をめどに頂上につく。そして夕方ごろには下山し終えるというのがセオリーです。
管理人はそんなこと知らなかったので、意気揚々と山に向かっていきました。
徒歩で。
3時間かけて。
時刻はすでに正午。そんなこともつゆ知らず、きれいな自然だなーと思いながら登山を開始していました。
持ち物はメロンパン。ウィンナーパン。水2リットル。朝食は無し。こうやって冷静に振り返ってみると自殺に行くんじゃないかと思われても不思議ではありません。
あまりお金をかけたくないの一心でやってきたのですがこれはあまりにも準備ができてなさすぎです。
しかもその山は全長の8割がコンクリで舗装された道路でした。自然もくそもね~
そうして死んだ心でコンクリの道を登り切ったころはすでに時刻は16時。そして全身の疲労はピークに達していました。
さて。管理人はここで迷います。流石にもう下山しないとやばいんじゃないのか?暗くなったらやばくね?みたいな感じで。
しかし、そこは学生。若さの塊。無謀の化身。登頂しなくちゃ友人に馬鹿にされる。話のネタにもならん。そして何より初めての登山を成功させたいという一心でさら登り始めました。もうとっくに失敗しているのに。
一人ぼっちの最終戦争開始
残りの2割は獣道。道なき道を進み。懸命に進んでいきます。下山している人間とはすれ違えど登る人は見かけません。完全に管理人は最後尾です。
あと1割。粗雑な階段を上る中ついにあの瞬間がやってきました。股関節をつってしまったのです。
あああああああああああああああ!
痛みによって体制が崩れます。そのせいでもう片方の股関節もつってしまいます。あの時の痛みは今でも鮮明に覚えています。ていうか股関節つるのは初めての経験でした。(今思うと関節なんでつりませんよね。腸腰筋かな?それでもやばいが。)
管理人は完全にその場から動けなくなりました。気力も体力も一気に尽きてしまいました。
もうみじめでもいいから助けてもらおう。そう言って管理人は空に向かって助けを呼びました。
誰かいませんかー!!たすけてくださーい!!
……
しかし、帰ってくるのは山彦。誰も助けは来ません。それもそのはず。辺りはすでに日が落ちかけていてまともな登山客はすでに下山済みです。
携帯で助けを呼ぼうにも電波は届きません。
絶望。管理人はマ~ジで死が頭をよぎりました。
自分はここで死んでしまうのか?そうなってくると自然と涙がこぼれました。そこで管理人は何を思ったのか。再び山を登り始めました。つった足を引きずりながら。岩をハイながら登り。腕の力のみで階段を這い上がり、とにかく登り続けました。
自分だけの世界が広がっていた
そうしてようやく山を登り切った時。そこにはとても美しい景色が広がっていました。太陽が本当に沈む寸前。あのきらめきに他の山々が照らされ、雲一つないオレンジ色の空。風が頬を殴りつけるような感覚。そして何より頂上に誰もいない自分だけの世界が広がっていました。とても、とてもきれいな景色でした。
そこで管理人は思いっきり叫びました。ついてこなかった友人をののしり。今までひどい目にあったやつらに思いっきり罵倒の限りを叫びました。そして力尽きてしばらく横たわっていました。
横たわってみると風の音以外何もないとても静かな世界でした。
そして再び地獄が始まった
いい気分になったら自然と気力体力ともに回復するもんです。管理人はもう一度立ち上がり頑張って帰宅しようと思いました。
ここで一つ知ってほしいのは、登山は基本下山がとてもつらいということです。
登っているときは登頂を目指すという目的のために頑張れますが、下山はそういうモチベーションをたもつすべがないためとてもつらいです。
また体力を使い果たしているため肉体的にもきついです。
地獄。心身ともに疲労困憊な状態で何時間も歩く必要があります。
また下り坂のため、膝の負担も激しいです。
管理人は震える足と激痛を覚える膝。そして重度の空腹に耐えながらさながら戦争の負傷兵のごとく動きで下山していきました。
下山の最中の記憶は特にありません。とにかく前へ前へ。その一心で進んでいきました。
地獄は更に続いていく
空に星が輝くころ。管理人は下山できました。しかしそれで終わりではありません。管理人は平地を歩いて帰らなければなりません。足の裏の感覚はすでになく、視界は霞み、それでも歩いていかなくてはいけませんでした。
バスももう通っておらず、だんだんと建物が増えていく面白みのない風景をただただ黙々と進んでいきました。いや、正確にはゾンビヨロシクうめきながら目と鼻と口から液体振りまきながら帰っていました。
もうどうしようもなくなって泣きながら歩いていきました。それでもあゆみは止めませんでした。
道中コインランドリーを見つけた時はオアシスを見つけたかのように血走った眼で駆け込んでいきました。休憩をむさぼるようにとり、わずかながらに回復した体でさらに進んでいきました。
道中みっともなく座り込んだこともあります。地べたに寝そべったこともあります。恥も外聞もありません。とにかく家に向かって歩き続けました。
体が冷たく、5月というのに寒気がしました。
友人に電話をかければ?と思ったそこのあなた。そんなことを考えていらるほどの余裕はありませんでした。
頭の中で思うことはただ一つ。
家に帰らなきゃ。
帰宅。そして風呂の中で凍えた
なんとかかんとか家に帰宅したときは本当に号泣しました。何より助かったという思いで胸がいっぱいでした。空腹も感じませんでした。とにかく風呂に入って寝ようと考えて風呂に入りました。風呂は熱湯のはずなのに全く熱さを感じませんでした。
人間が死ぬ寸前というのは寒さを感じるという話があります。今を振り返ってみれば、管理人は間違いなく死にかけていたのでしょう。
そうして風呂に入った後は速攻で寝ました。というか気絶しました。
朝起きると文字通り全身筋肉痛に襲われました。どうやら丸1日以上寝ていたみたいです。指一本も動かせず1日を過ごし、更に空腹に襲われました。何とかベッドから這いずってめちゃくちゃ肉を買ってきて食べました。本当においしかったです。
安物の肉だったのですが、今まで食べたどんな肉よりもおいしいと感じました。
この話を友人に話したら馬鹿にされました。友人の一人は元登山部で登山の常識を教えてくれました。なんでそれを先に言わなかったんだくそが。
ちなみに今の管理人も絶対に馬鹿にします。
しかしこの経験は…死を感じ、生を実感したあの経験はいつまでたっても忘れることができません。
んで、何を学習したのか
この経験。今となってはいい思い出となっていますが、もう二度とこんな経験をしたくはありません。金を積まれても絶対にするか。
ここで学んだのはまず常識とマナーを学ぶことですね。
登山の方法。必要なもの。時間。計画のしかた。それをいったん調べてみることです。要するに初心者は初心者らしく基本を知る必要があるということです。
何に注意するべきなのか。最低限必要なものは。知識は。これを知っているだけでよいスタートを切れると思います。
基本を知らないのにいきなりやれというのは無茶ぶりです。そんなことやるやつは愚か者です。まぁたまにわかっていも愚行に走る時はありますが……。
とにかく管理人は登山をする前にもっと日程を細かく組んでおくべきでした。そうすれば友人も一緒に参加していたかもしれません。
もちろん、何も知らないからこそ感じられるもの。経験はあると思います。管理人のあの頂上での一人だけの世界は基本を知っていたら経験することはなかったでしょう。
もちろんそれは常識を逸脱した行為であるので、ある程度の代償は覚悟しておくべきでしょう。管理人は危うく死にかけました。もう何でも最悪死ぬかもしれないという心持ちで馬鹿は行いましょう。管理人との約束だよ。
またこの馬鹿は常識を持ち始めるとなかなかしづらいので若いうちにできるだけやっておきましょう。いや~なかなかね。大人になってやると、面白い通りこして冷ややかな目で見られるんですよ……。社会怖い。
しかし反省を生かし、2番目の山を登った時はとても快適に登山を行うことができました。私は進化しているッ!!このお話もまたいつかしようと思います。
何事にも最低限知っておく必要というものがあります。それを知っておくことでスムーズに物事をはこぶことができるということ痛感した経験でしたとさ。
また同じような失敗をして再度死にかけるというのはまた別のお話。
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